はじめに - よく「共感力」が大事だといわれるけれども

 こんなことでお悩みだったりしませんか?


  • 自分の気持ちや意見がよくわからない(自分のことがよくわからない)。
  • どこまでが自分で、どこまでが他人の領域なのかよくわからない。
  • 自分の思っていることや考えを言おうとすると、嫌われたり生意気だと思われたりするのが嫌だ。
  • 相手の話をいろいろ解釈して聞いてあげているのに、なぜか話がかみ合わない。

 共感と同感とは違います。  実は、共感できない人は、同感・同意もできていません。
 なお、自分の気持ち・意見を無視して、相手の主張や希望を受け入れること(=むやみな同調)は、「共感」ではありません。今すぐやめましょう。  就職活動でなにかと話題の「コミュニケーション能力」にも、むしろ反しますよコミュニケーション能力の低い会社組織ほど、求職者へ「コミュニケーション能力」というブランドを求めて来る感じもしますね

共感とは

 同意・同調することとは、全く違います。  相手の人の立場・価値観・感覚・生い立ち・主張について「なるほど、あなたはそうなのね」と、相手のことそのままを受け取ることです。  そこに自分の解釈・推測・意見(善意も)は入りません。従う・沿う・影響される必要もありません。

同感とは

 相手の主張や説明などを聞いたとき、自分に「共感」して自分も賛成であると感じることです。
 たとえば・・・  アルコール中毒のひとに「共感」はできますが・・・同感はちょっとまずいだろうということです。

 共感できない人はコミュニケーションが下手

共感する姿勢に乏しい人は、コミュニケーション能力が低いといえます。
  • 相手からの話を最後まで聞かず、自分の意見や判断を混ぜてしまう
 相手の意見・主張をしっかり受け取る(共感する)ことから、それに対して自分の意見や主張を述べることが会話に必要なことです。相手の話を最後まで聞いていなかったり、捻じ曲げて解釈したら、コミュニケーションのキャッチボールが成り立っていません。  誰かから世間話などを聞くと、男性は「それはつまりこれこれこういうことなんだよ(解説をしだす)」「ならこうしたらどう?(アドバイスする)」と、つい付け足したがりますが、女性は「へえ、そうなんだ」と単に聞く傾向があるようで、共感力としては後者に軍配があがります。
  • 共感しなければならないと言われると、同意・同調しなければならないと思ってしまう
 そんなことはありません。  相手の話を聞いたり何かを見たときに、自分の感じたことや思いついたことに対しても、しっかり共感しましょう。  「あなたはそうなのね。で、わたしはこうなのよ」と。
 ちなみに、意見をひとつにしなければならない場合というものは、ひとつしかないモノに対して関係する複数人がどうするか決める場合や、集団みんなで同じことを行う必要がある場合だからです。

共感力を磨くには

 「傾聴」ということばを聞いたことはありますか?  傾聴ボランティアというボランティアがありますが、役に立ちつつコミュニケーション力も磨け、いろいろな知恵や生きる力も知ることができるという、学生さんにも社会人にもオトクな活動です。 身につければ一生モノです。  傾聴の講習もあるようですから、ネットや自治体の門戸を叩いてみるのは如何でしょう?

※YAHOO!さんが知恵ノートの入力不具合を直して下さった記念に、このノートを書いてみました。YAHOO!の皆さま、お疲れ様です。  

ご意見有難う御座います

sengokuixa_kasuさん

 「共感できない人はコミュニケーションが下手

  共感も思想が同じ方向性にいないと壁できますよね。」

 

→どうも有難う御座います。話し手の人格や価値観と、聴き手である自分のそれらとが同じ場で共存していると、境界が自明に壁になってしまうので、聞き取りに徹する間は自分の価値観などをいかに横に除けておけるかが、共感の第一歩です。

聴き手の価値観、経験、思想や好み、完全にかき消せずとも、自分のテリトリーからいかに抜け出して相手に近づきそのまま移入しきれるほど、相手が何を言いたかったのか純粋に理解できることと思います。自分の斟酌や推敲は、相手が言いたかったことを受け取ってからですね。