黄瀬和哉 総監督作「攻殻機動隊 ARISE border:4 Ghost Stands Alone」(2014)[DVD]

劇場用アニメ攻殻機動隊ARISEシリーズの第4作目。

ハリマダラ重工業とクザン共和国国営水企業との契約締結祝賀会が高層ビルのワンフロアで開かれる。会場には北原国防副大臣の他、陸軍501機関や陸軍情報部の者も参席していた。ビルの周囲には水を国外に売り飛ばす事に反対するデモ隊による激しい抗議活動が行われていた。

カルディス軍グループらによる襲撃の情報を得た公安9課の介入により、付近一帯の制圧が開始される。独立公正の特殊部隊設立を要望する草薙率いるグループは、9課と協力し、ファイアスターターと称するハッカーの確保を狙っていた。会場でクザン共和国代表のサイードが登壇する頃、機動隊がデモ隊に無差別射撃を開始する。スタックスネット型ウィルスの感染が疑われ、発信元が会場内の者だと特定される。サイードは水ビジネスの立役者だったが、自国民族が世界から見捨てられた事を恨み、テロに加担していた。草薙は会場に侵入し、サイードを射殺するが、何者かにより、通信に枝が付けられ、逆に襲撃される。バトーとトグサは虐殺現場に佇む不審な少女を拘束する。

作戦が公になりかねない事態を招いた事で、課長の荒巻は草薙を叱責する。結局、現場でハックされた者達から電脳ウィルスは発見されず、保護された少女はゲームアプリメーカーのツダ・エマだと分かる。荒巻の元に陸軍情報部のホヅミ大佐が訪れ、エマを引き渡す様に要求する。しかし、エマの身柄が501機関に移される事を知ると、ホヅミは引き下がる。

草薙とバトーは、エマを501機関に護送する任務を命じられる。エマは戦争孤児の17歳、ブリキの木こりの異名を取っていた。護送中、エマが記憶操作の技術について仄めかした為、草薙はエマのゴーストに潜ろうと試みるが、逆にハックされ、エマの電脳内に潜むもう1つの人格ブリンダを発見する。草薙はエマにダブルゴーストの可能性を見出す。

荒巻はハリマダラへ赴き、雨形審議官から情報提供を受ける。その後の調査により、電脳化障害の治療を行うNPOが、クザン領内の難民キャンプで電脳化と学習装置普及を行っていた事、更にエマは電脳化拒絶化症候群で、NPOの施設で治療を受けていたが、脱出していた事が判明する。NPOと軍事ビジネスがどう繋がるのか、疑問が残る。

501機関に到着した草薙とバトーは、クルツ中佐の指示により、エマをツムギの元へ送る。ツムギにより、エマの義体の本体がクルツ付きの電子戦技官だと明かされる。ニューロチップ型電脳を持つハッカー、通称スケアクロウ(カカシ)、は補助電脳無しでは自我を保てないとされ、エマのゴーストはカカシにダビングされていたのだった。カカシはNPOと関係のある養護施設に所属する、32歳の特殊認知能力者ブリンダ・ジュニアと判明する。草薙はブリンダがハッカーに仕立てあげられたと睨み、ゴーストに侵入しようと試みるが、トグサがカカシに電脳をハックされ、エマの501施設からの脱出を手助けする。

エマのニューロチップに潜ませたスターターによるウィルスが、陸軍兵士に感染し、草薙らを襲撃し始める。ホヅミら情報部は、電脳ネット内の作戦本部を抹消し、高飛びの準備を始める。イシカワの調査で、ホヅミがブリンダをスカウトし、旧調査部で考案された作戦がスケアクロウだと判明する。ホヅミは主力兵器検討委員会に参加していたが、間もなく外れ、北原の推薦で後任にクルツが指名された事で、クルツがホヅミの何らかの弱みを握っていた。情報部は検討委員会に干渉したが、次世代兵器開発では国内生産と国外開発で対立しており、ホヅミは国外派、ハリマダラは国内派だった。ホヅミはクザンで戦時ビジネスを盾に内政干渉し、国内派を押さえる事に成功したものの、利益を確保できなければカルテルからの報復は必至だった。そこでホヅミは、ハリマダラ、北原、501の3者全てをパージする計画を立案し、実行に移したのだった。しかし、草薙達の手元には確証が無く、ブリンダとエマ、2つのゴーストを確保する必要に迫られる。

ホヅミは部下と共にエマの義体もろともゴーストを抹消すべく、襲撃を開始する。電脳をハックされたトグサは、エマを車に乗せ、埠頭を目指す。埠頭に着くやいなや、エマは車を降り、海に向かって駆け出すが、その直後にホヅミの部下にヘリから頭部を撃ち抜かれる。そこへ草薙とバトウが到着する。草薙はエマの電脳内のゴーストが消失する前に侵入を試みるが、2つのゴーストは倉庫に格納されていたハリマダラの思考戦車にゴーストダビングし、遷移する。

草薙らはロジコマの携行する兵器で、戦車を制圧しようとするが、そこへ情報部の指示で海上から艦砲射撃が開始される。その時、戦車からゴーストを伴った義体が飛び出し、海に向かって走り出す。草薙はエマとブリンダがゴーストを切り捨て、意味消失させてでも生きようとしている事を悟り、止めようとするが、義体は砲撃で破壊される。草薙は既のところでバトウに救われる。ホヅミの乗せたヘリが現場から離脱しようとした途端、何者かに撃墜される。草薙らメンバーの前に、警察を率いたクルツが現れ、埋められたモノを暴かぬ様に警告するが、草薙は部隊設立の意思を告げ、突っぱねる。

その後、ホヅミの所有する物件からゴーストダビング装置とスケアクロウ作戦の概要書が発見される。救出されたホヅミは、ヘリがクザン製の武器で撃墜された事で、カルテルからの報復を恐れ、保護拘束と司法取引を求める。NPOは悪質な電脳ビジネスの隠れ蓑となっている事が判明し、スターターがホヅミの電脳内から発見される。しかし、ホヅミを狙ったのが誰かは不明だった。その後、荒巻の計らいで草薙らの部隊に特務権限が与えられる事になる。草薙はエマとブリンダのゴーストの欠片がネットに遷移し、1つの命になった可能性を示唆する。

 

余りにもSACシリーズに慣れ親しんでいるせいか、ARISEシリーズは今ひとつハマれずにここまで来てしまい、内容もほとんど記憶に残っていないのだが、4作目でようやく面白くなってきた感がある。といっても、登場する人物や組織の相関関係をしっかり把握しないままで観ているものだから、理解が及んでいない箇所が多々ある。この様にざっくりとでも記録しておけば、後々振り返るときに役に立つかも知れない。最初からこうしておけば、もう少しすんなり物語に入り込めたのだけどな。ARISEのTVシリーズがOA中なのだが、どうやらこの劇場用1~4を再構成し、更に新エピソードを追加した内容らしく、そこから来月公開の新劇場版に繋がっていく様だ。TVシリーズは道内でもネットしているのが、如何せん深夜でとても観られる時間帯じゃないので、パスしている。レンタルされるのを期待したい。それにしてもホヅミのデザインってダサいと思うんだが・・・

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